2015年08月17日

サイにゾウの皮膚を移植、密猟で負傷 南ア

【AFP=時事】南アフリカのプレトリア(Pretoria)で、角を狙った密猟者によって傷を負わされたサイに、ゾウの皮膚を移植する手術が行われた。手術を担当した獣医師が15日、AFPに語った。

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 このサイは雌で、2週間前に角の1本を密猟者に抜かれ、その際にまだ幼い子どもが殺された。

 手術を担当したヨハン・マレ(Johan Marais)獣医師は、手術は角の再建ではなく、角を奪われた際に負った傷をふさぐためだと語った。密猟で傷つけれた野生動物の救助に取り組んでいる非政府組織(NGO)「セービング・ザ・サバイバーズ(Saving the Survivors)」の資金提供によって行われた手術は、約1時間半で終了した。

 移植された皮膚は自然死したゾウから採取したもので、剥製の製作者から入手したという。皮膚移植が成功したかどうか判明するのは2~3週間後という。【翻訳編集】 AFPBB News
  

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2015年06月21日

むくみの原因にもなる「水毒」

日本列島は続々と梅雨入りし、じめじめとした日が続くようになりました。この時期から初夏にかけての日本は、気温の高さと雨の冷たさが入り混じった独特の気候で、例えるならミストサウナの中のような環境です。このような状態に置かれると、人体には余分な水分がたまりやすくなります。野木病院(栃木県)の加藤士郎副院長に、体に及ぼす影響について聞きました。

【サプリメントだけで健康になれるのか】

 ◇たまった体内の水分が明け方冷える

 日中はエアコンが必要な暑い日がある一方、明け方は意外なほど気温が低くなります。高温多湿の日中にたまった体内の水分は、明け方になると冷やされ、体全体が冷えてしまいます。これが漢方でいう「水毒(すいどく)」という状態で、冷え症の原因の一つです。冷え症というと、女性特有の症状のように思われてきましたが、最近は男性にもこのタイプの冷え症が増えてきています。

 漢方では、「気血水(きけつすい)」の三つの要素によって人体の健康はつかさどられていると考えます。西洋医学の「神経・免疫・内分泌」にほぼ相当するもので、体が健康なときはこの3要素がうまく体内を巡っています。しかし、気血水のいずれかが不足したり、巡りが滞ったりすると不調が起こります。水毒も、気血水のバランスの乱れの一例です。

 ◇むくみや水太り、めまいや頭痛まで

 水毒の状態になると、体内の水分の流れが滞り、うまく排せつされなくなります。結果、むくみや水太り、鼻水や痰(たん)、多汗やめまいなどの症状が出やすくなり、頭痛や肩こり、腰痛、気管支ぜんそく、関節リウマチなどの疾患が悪化しやすくなります。おなかに水分がたまり、胃腸障害を起こす方もいます。思い当たる方も多いのではないでしょうか。

 ◇アイスコーヒーのがぶ飲みは禁物

 水毒に至る原因は、食事の偏りや運動不足にあるとされています。対策としてはまず、体を冷やす飲み物を避けること。それは物理的に温度の低い氷水やアイスコーヒーなどを避ける、という意味だけではありません。

 漢方ではすべての食べ物を、体を温めるものと冷やすものに分類しています。例えば緑茶やコーヒー、ジャスミンティーなどは体を冷やす飲み物です。いずれも暑い国由来のもので発汗作用があり、体温を下げます。

 一方、体を温める作用が強い飲み物には、紅茶、番茶、ほうじ茶などがあります。英国、日本など比較的寒い国で生まれた飲み物であることからもわかりますね。つまり暑いからといってアイスコーヒーをがぶ飲みするのは、二重の意味で体を冷やすことになり、禁物なのです。食材では大根、ニンジン、ゴボウ、レンコンなどの根菜類、白菜やネギなどに体を温める作用があります。これらを温野菜として食べると水毒の対策としてよいでしょう。

 ◇運動でポカポカ、冷えにくい体に

 また運動は体内の熱を上昇させ、冷えにくい体質を作る効果があります。どんな運動にも一定の効果がありますが、中高年に取り入れやすいのは柔軟運動でしょう。肩甲骨をぐるぐると前後にまわしたり、首や股関節をゆっくり動かしたりと、普段使っていない関節を動かしてみましょう。柔軟運動は筋肉を柔らかくし、関節の可動範囲を広げるのでけがをしにくく、さらに自律神経の働きをよくして、新陳代謝を高める効果があります。続けていくと、体の奥からポカポカ温まってくるのがわかるでしょう。

 明け方の冷えを防ぐため、眠るときにもちょっとした工夫をしてください。冷えやすいおなかを温める腹巻きやステテコのようなものを履くとよいと思います。梅雨は不快な季節の代名詞です。不快さはなかなか解消できませんが、それが現実の体調悪化につながらないよう、まずは体の冷え対策に取り組みましょう。【聞き手=医療ライター・狩生聖子】  

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2015年05月14日

ビタミンB3に皮膚がんリスク減らす効果、研究

【AFP=時事】特定の種類のビタミンB3には、非黒色腫皮膚がんの発症リスクを23%低下させる効果がある可能性があるとの研究結果が13日、発表された。今回の成果は、米シカゴ(Chicago)で今月開かれる米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology、ASCO)年次総会で発表される。

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 研究を率いたオーストラリア・シドニー大学(University of Sydney)のディオナ・ダミアン(Diona Damian)教授(皮膚科学)は「この結果は、単体のビタミンと適切な日焼け防止対策を組み合わせて用いて皮膚がんを減らせることの世界初の明白な証拠だ」と語る。「ニコチンアミド」として知られるビタミンB3のサプリメントについては、DNAの修復を促進し、皮膚の免疫力を回復させる効果があることが判明しているという。

 今回の研究は、基底細胞がんや扁平上皮細胞がんなどの少なくとも2種類の皮膚がんの診断を最近5年間に受けた患者386人を対象に実施された。

 このうちの半数の患者には、ニコチンアミド500ミリグラムを1日に2回服用させ、残り半数にはプラセボ(偽薬)を与えた。

 今回の研究をめぐっては、ニコチン酸ではなく、ニコチンアミドが対象となっている点が強調された。広く用いられているビタミンB3の一種であるニコチン酸は、顔面の紅潮や低血圧を含む一部の副作用との関連が指摘されている。

 研究で対象となった30歳~91歳の患者らは、この治療法に対して高い認容性(患者が副作用に耐えられる程度)を示した。これらの患者らは、皮膚がんの病歴から発症リスクが高いとみなされている。

 研究ではまた、患者がサプリメントの服用を止めると、約6か月後に患者のがん発症リスクが再び上昇することも確認された。このことは、サプリメントを常時服用しないと効果が得られないことを示している。

「この治療法は今すぐにでも、診療の場にそのまま投入できる」とダミアン教授は話す。しかし、今回の研究では一般人向けの治療法や予防策としての試験は行われておらず、皮膚がん防止にはやはり日焼け止め剤が欠かせないと同教授は注意を促している。【翻訳編集】 AFPBB Newsドラクエ10 RMT  

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